矢立は、鎌倉時代から始まった携帯用筆記具です。
昔、武士が戦場で矢を立てて背に負った箙の下の小袖出しに入れておいた硯を、「矢立の硯」といったが、その筆記具が携帯に便利なように改良された後も、これをつづめて「矢立」と呼び慣わすようになった。
らしいデス。
柄杓部分に墨を入れ、筒の空洞部分に筆を入れる仕組みになっていますが
今はなかなか使うことがないかもしれませんね。
これを芭蕉の様に野山を歩いて本当に一筆したためる人がいればもう雅でございます。
インテリアとしてお使いいただくのも乙かなと。
径21センチ
真鍮製
年代不詳ですが通常に使われていた時代から考察すれば江戸期から明治期。